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ひな祭りの知恵

  • 執筆者の写真: 千葉 芽弓
    千葉 芽弓
  • 4 時間前
  • 読了時間: 2分

ひなあられに込められた「命を守る祈り」。ひな祭りを象徴する丸く色とりどりのかわいいひなあられ。可愛らしい春のお菓子ですが、その背景には、古くから受け継がれてきた「命を守る知恵」が込められています。


もともと雛祭りには、「雛の国見せ(ひなのくにみせ)」という風習があったそうです。雛人形を家の外へ連れ出し、春の自然を見せながら一緒に過ごす日です。その際に持参したのがひなあられでした。これは単なるおやつではなく、外出先で子どもが無事に過ごせるよう願う「お守りの食」でもあったのです。


ひなあられの色には意味があります。桃色は生命と魔除け、白は純粋と大地、緑は芽吹きと成長。

これは菱餅にも共通していますが、自然界の色をそのまま映したこの色は春のエネルギーを身体に取り入れ、健やかな成長を願う象徴でした。また、雛祭りの起源は、人形に厄を移して川に流す「流し雛」の風習にあります。人形が厄を引き受けたあと、新しい命の無事を祈って穀物をいただく。その祈りのかたちが、ひなあられとして今に残っています。


米から作られるあられは、古来より「命そのもの」とされてきた神聖な食べ物なのだそうです。ですから、ひな祭りにいただくことは、自然の恵みと守りを身体に迎え入れることにもなります。ひなあられは、単なる季節のお菓子ではなく、女の子をはじめ、子どもたちの健やかな成長を願う日本人の祈りの結晶なのです。



ひな祭りにいただく「ちらし寿司」の色も春の彩りを表したもの。三寒四温の今ですが本格的春の訪れまでもあともう少しです。



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