柿の木を植えると家が栄える
- 千葉 芽弓

- 3 日前
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柿の木は寿命が長く実りが豊かであるため、「一家繁栄・子孫繁栄の象徴」とされ、家を建てるときには必ず庭に植える習慣があったところもあるとか。今年の夏は長く記録的暑さだったにも関わらず、柿は豊作!とても甘くて美味しくたくさんの実りをつけてくれています。

むかしから「酒を飲む前に柿を食べると悪酔いしない」とも言われ、アルコール分解を助ける成分が含まれるとも言われています。日本人に馴染みのある果物のひとつの柿ですが、今は地方の高齢化で、高い木から取ることができず鳥に食べられるだけだよ、なんて言う話も聞きます。
柿は甘くとろりとおいしく、そのまま食べるだけでなく、その天然の深い味わいの甘みをお料理にも生かさない手はありません。そんな柿を紐解いてみます。
甘柿と渋柿の違い
一般的に市販されているそのまま食べられる甘柿は果肉に含まれるタンニンが不溶化して渋みのないものをいいます。

干し柿にしたり、焼酎で渋抜きをする渋柿は、可溶性タンニンが多く、そのままでは渋くて食べられません。甘柿の産地は主に西日本で奈良や京都、福岡、和歌山などが有名です。一方、渋柿は東北・北越地方や岐阜、長野あたりに多いと言われています。
豊富なカロテンやビタミンCの柿ですが、甘柿の方が多く、渋柿のタンニンは抗酸化物質のひとつなので抗酸化力は渋柿のほうが多いそうです。

渋柿は干し柿にすることで糖度や食物繊維、カリウム量が凝縮して栄養価がより高くなっています。保存性がアップするだけでなく、高栄養な冬場の優れた栄養源にもなります。

甘柿はそのまま食べてもおいしいですが、サラダやマリネにしたり、天ぷらなどにするの変わり種で美味しいです。完熟しすぎた柿は苦手という方こそ、ペーストにしてドレッシングや煮込み料理の旨味出し、デミグラスソースはじめお料理のソースやタレにも活用していただきたいです。
柿のブリュレ
完熟しすぎてしまった柿。そのまま食べるのは苦手という方。でも捨てないで!!皮を剥いてタネを除いた柿の実と、同量程度の無調整豆乳、レモン汁小さじ1をミキサーにかけて、カップにいれて冷蔵庫で冷やして食べてみてください。シュガーフリーなのにとってもおいしくクリーミーな柿のブリュレは絶品!お好みで上にてんさい糖グラニュー糖をかけてバーナーで焼くと、表面パリパリのクレームブリュレ風になります。


柿の葉は干してお茶にするとビタミンCたっぷりのおいしいお茶になります。旬の味覚は私たち人間を自然界に添わせてくれます。不自然なものに囲まれる今、自然の恵み、旬の味覚を大切に、感謝していただきましょう!




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