春一番の解毒のおくすり「ふきみそ」
- 千葉 芽弓

- 1 日前
- 読了時間: 3分
「春えぐみ、夏は酢の物、秋辛み、冬は油 と心して食え」、「春の皿には苦味を盛れ」。そんなことわざがあるように、春にはえぐみのある山菜を食べることが、寒い冬に溜め込んだ不要なものをデトックスし、身体を季節に順応させてくれるナチュラルメディスンになります。先人たちはこんなことわざで、知恵を残してくれていて、ありがたいものですよね。

春の山菜のトップバッターのふきのとう
春の声を聞くと地面から顔を出す淡い緑の小さな花芽。開くと中から小さなお花が顔を出します。苦味が身体を目覚めさせ、春、解毒のために活発に働く肝臓を整え、デトックスを促して排出を助けてくれるふきのとう。

ふきのとうはタンパク質や脂肪の分解にもなると言われています。特に青魚の毒消しにももよいそうです。植物にとっては、虫や動物から食べられないよう身を守るための防御成分である苦味。苦味成分のセスキテルペン類は、肝臓、心臓、胃腸を刺激し働きかけてくれます。ふきのとうは咳にもよく、煮汁は咳がひどい時に鎮めてくれると言われています。
ふきみその知恵
ふきのとうのえぐみ・苦味を味噌の陽性なパワーと発酵のうまみで包みこむふきみそ。陰陽バランスがとれて、春の香りとまろやかな旨みが春の心身にしっくりときます。日本の食養生の知恵がぎゅっと詰まったふきみそ、ふきのとうに含まれるポリフェノールやカロテン、植物アルカロイドなどの栄養成分は油と一緒に摂ることで吸収がよくなり、苦味をマイルドにしつつ香りを引き出す効果もあります。胃腸を守り、解毒を促す。これはふきのとうをはじめ、山菜の天ぷらが美味しいのも同じです。

ふきみそのおいしい作り方
【材料】
ふきのとう 10個程度
味噌(2種類くらい合わせるのがおすすめ)大さじ2
みりん 大さじ2
デーツシロップ 大さじ1
ごま油 小さじ1
塩 ひとつまみ
炒りごま 適量
【作り方】
鍋にお湯を沸かして塩をひとつまみいれ、ふきのとうを1-2分茹でて灰汁を抜き、冷水にさらし、軽く絞る。
1を包丁で細かく刻んで、熱したフライパンにごま油少々を入れたところに投入し、木べらで炒める。
小さい器で味噌、みりん、デーツシロップを混ぜ、2に入れて味を絡めて炒める。
仕上げに炒りごまをかけてもおいしいです。今回、私は刻んだ蓮根も一緒に炒めました。お好みで生姜のみじん切りを混ぜたりしても。ふきのとうの大きさで味付けの量は変わるので、味をみて加減してくださいね。
啓蟄に食べたいふきのとう

3月5日から20日までは二十四節気の「啓蟄(けいちつ)。冬眠・冬籠りをしていた虫たちが蠢き出てくる頃という意味の期間です。私たち人間も自然界の生き物ですから、春の目覚めによく新陳代謝をよくしてくれるふきのとうを食べるといいと言われています。
雪の下で春を待っていたふきのとう。そのエネルギーと自然な薬効をぜひいただきましょう。
ふきみそとごはん。それだけで美味しく幸せに包まれること請け合いです。冬から春へ体を切り替えて軽やかにいきましょう。




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