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  • 執筆者の写真千葉 芽弓

和食展にいってきました

コロナ禍に開催延期となり、待望の開催となった「和食展」上野の国立技術博物館で開催されている本展示の会期が2月末までとなり、遅ればせながらいってまいりました。




世界でも注目される「和食」。ユネスコ無形文化遺産に登録され10年を記念して開催されています。南北に長く、多様な環境を含む日本列島は、世界でも有数の生物多様性をもつ国だそうです。



島国で火山国である地形と自然が育んだ豊かな日本の食、食材や食文化、人々が知恵と工夫で生み出した発酵や保存食、料理。歴史的背景や流れ、今の課題と未来まで順を追ってたのしめます。




現物、標本、資料、レプリカなどの展示も色々あり満喫できます。



野菜は全てが外来で、日本から生まれたものはほぼ皆無であるという驚きをはじめ、県によって水道水の硬度も違うとか、日本のことながら知らないことも色々あり、とても勉強になります。 




日本は自生する植物は約7500種類存在しています。また、山が多く傾斜が多いため、山や森の生態系が生み出し、肥沃な土と微生物が雨などで海に流れ込むことで、魚類は4500種類もいます。イギリスの15倍、ニュージーランドの3倍以上の種が生息している素晴らしい海に囲まれています。



日本人は穀類と魚をパッケージにした食を基本に成り立っています。



この繋がりと循環を守り、米食を中心とした日本のよき食文化を守るための気づきが色々あったり、各地の特長ある郷土食や懐かしい日本の食卓など、観るだけでも色々楽しめますので是非足を運んでみてくださいね。

 

今、日本では大切な日本型の食生活が崩れ、身土不二を忘れ、食の外部化と地域性の喪失が大きな問題であり、それを次世代に受け継ぐことが課題となっています。日本の食文化の根源である農を柱とした神事や、それを軸とした食文化を知る機会がなくなっていることも問題です。

 

和食展を機に、そのようなことに一人でも多く気づいてもらえたらいいなと思っています。

 

"あなたにとって忘れられない食・料理はなんですか?"

"人生の最後の晩餐に食べたいものは何ですか?"


 

和食展

場所:国立科学博物館(東京・上野公園)

期間:2023年10月28日(土)~2024年2月25日(日)

※会期等は変更になる場合がございます。




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