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  • 執筆者の写真千葉 芽弓

しょうがでカラダを温めよう

しょうがは、アジアの亜熱帯地方で古くから栽培されてきた香辛野菜です。


全般には根や茎を食用、薬用に使われてきました。しょうがの薬効成分の血行促進や発汗作用から民間療法としてしょうが湯、しょうが湿布、しょうが油などに活用され、日本人には欠かせないものでした。漢方でも乾燥させた「乾姜(かんきょう)」として冷えの改善に用いられています。


しょうがの辛味成分のジンゲロールには冷え性や風邪の予防に効果的で、非常に強い殺菌力、食欲増進作用、健胃作用があると言われています。そのため、魚や肉の臭みを消したり毒消しをするため、とても相性がよく、刺身や煮魚、寿司などに添えられていたり、生姜焼きなどはおいしく食欲をそそるものです。ジンジャーシロップ、チャイなどほっと温まるドリンクにも、料理のアクセントや香り付けにも幅広く活躍する、和洋中・エスニックとオールジャンルに欠かせない香味野菜です。



東京の生姜、谷中しょうが

谷中しょうがは、江戸時代には東京の下町、谷根千で人気の街の谷中地区の特産品でした。初夏に出回る葉しょうがの一種で、笹の葉のような新芽の根元の黄色~ピンク色をした根の部分をそのまま食します。


谷中とは?


谷中とは、上野公園の北西地区に位置し、古くから寺町で多くの寺や、横山大観や徳川慶喜の眠るお墓のある谷中霊園などがある下町の歴史のあるエリアです。


谷中銀座は今も老若男女問わず人気が高くいつも活気のある猫がトレードマークの下町の商店街で、東京の三大商店街とも言われています。


成田空港からアクセスがよい日暮里駅からすぐにあるため、その情緒と人情のある街並みや散策や食べ歩きも楽しめるため外国人にも人気が高く、インバウンド向け宿泊施設も多々あります。



谷中しょうがの特徴


フレッシュでさわやかな辛さで、葉の緑と茎から根の薄紅色のグラデーションの美しさがかわいらしく、魚や肉の油の臭い消し効果や消化を助け、口をさっぱりしてくれることから、煮魚や焼き魚や刺身に添えられることも多いです。谷中しょうがは、根しょうがに比べて辛味の成分であるジンゲロールやショウガオールなどは少な目でありますが、血流をよくし、抗菌・殺菌作用もあります。



谷中しょうがの歴史


谷中しょうがをはじめとし、しょうがの原産地はインド。古くは三世紀頃に日本に伝えられました。古くは“はじかみ”という俗称があったのは、たべると辛くて歯を噛みしめるところから名づけられたと言われています。昔から食用、薬用にも用いられてきました。戸時代に谷中本村と呼ばれた荒川区西日暮里一帯は保水力があり肥沃な土壌で、台地の陰で西日を避けられ、ショウガの栽培に適していたそうです。


寒い季節にぴったりの生姜


しょうがはからだを温め、風邪の予防にもよいため、これからの季節におすすめです。

スープに入れたり、ご飯に入れたり、万能です。

また、クリスマスのアイコンでもあるジンジャーマンクッキー。こちらも生姜で風邪の予防や、無病息災を祈り生姜を食べたことや、生姜が香りが強く魔除けになるからと、日の最も短いクリスマスのころに飾ったともいわれています。血の巡りをよくして、免疫力を高めて師走に備えましょう。


しょうがの絞ったあとの繊維や皮は捨てずに、紅茶や番茶と一緒に入れたり、チャイのアクセントにしたり、お風呂に入れたりして活用してくださいね。

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