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おみおつけ

  • 執筆者の写真: 千葉 芽弓
    千葉 芽弓
  • 1 日前
  • 読了時間: 2分

「おみおつけ」。そういえば、ふと思い出したこの言葉。最近耳にすることがあまりなくなってきました。おみおつけ(御御御付け)は、お味噌汁の呼び方の一つ。仰々しいくらいに"御"が重なるこの言葉は、室町時代に食に関するものを丁寧に呼んだ宮中の女房ことば(隠語)のひとつです。お冷、おむすびなどもこの時代に生まれた女房ことばです。



ご飯に汁物を付けるようになった鎌倉時代、主食の御飯に添える(付ける)ものという意味で、"付け"と呼ばれるようになりました。鎌倉時代に中国から伝わったすり鉢を使って、紀州の禅僧が味噌をすり潰してみたところ、水に溶けやすくそれが美味しかったことから汁物にしたのが始まりとされています。



室町時代に味噌のことを「御味(おみ)」というようになり、味噌を溶いた汁物のことを「お味噌のお付け→御味御付け(おみお付け)」と呼ばれるようになったとか、もう一説には日本語の丁寧さや敬いの際に付ける"御"を重ねて使い、一汁一菜や一汁三菜と筆頭にくる汁物を尊ぶように、食事の中でも特に重要な存在とされる汁物に対する敬意が込められて「御御御付け」と丁寧に称するようになったという説もあります。


まだ大豆が貴重な室町時代には丁寧に「御御御付け」と呼び、庶民にも大豆が手に入るようになった江戸時代になると、味噌汁と呼ばれるようになったそうです。おみおつけという言葉からも、日本人が、独自の発酵文化で生まれた味噌、そして味噌汁を大切にし、珍重してきたのかがよくわかりますね。


1日に必ず一杯のおみおつけ(お味噌汁)を!


一汁三菜というように冒頭に汁物がくるということからも、日本食文化、和食には欠かせない汁物。昆布、干し椎茸、野菜、炒り大豆などで出汁を取り、旬の野菜や海草、きのこ、豆腐などを入れて食卓に取り入れましょう。これからの季節、新じゃがや春キャベツ、新玉ねぎ、新わかめや筍のおみおつけもおいしいです。


春は発酵食品の季節です。


暖かくなり微生物たちも活発に動き出す春、そして季節の変わり目で寒暖差が激しく、年度末の多忙さや環境の変化の時期のストレスで自律神経が乱がちな春に、腸内環境を整え、免疫力を高め春のデトックスをサポートするものとしても味噌は最高の食材です。


腸活にもよいおみおつけを頂き、そして日本人の畏敬や丁寧さを表す"おみおつけ"という言葉を絶やさないように、このストーリーを食卓から次世代に伝えてみませんか?

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