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  • 執筆者の写真千葉 芽弓

和食会席「銀座せきぐち」

生産者たちの想いをつなぐ和食会席「銀座せきぐち」。銀座シックスの裏手、中央通りの喧騒から離れたホッと落ち着く銀座7丁目に、今年の夏8月8日にオープンしました。


多様性対応に力を入れ、自然栽培やオーガニックの食材を使った料理提供を続ける八芳園にて経験を積み、以前プラチナ通りにあった同系列のオーガニックレストランの立ち上げに主軸で携わった和食料理人であり、カービングの講師でもある関口裕樹さんの食の世界観を隅々まで感じるお店です。


広々としたカウンター10席のみの店内は落ち着いて清潔感のある和モダンな作りです。


昼・夜とも店主おまかせの旬のコース料理のみ。

昼のコースは9品6600円と、7品4400円の2種。

夜のコースは10品16500円。

コース内容は2週間ごとに変わるそうです。

事前予約でヴィーガンコースがいただけます。



食材は全国の関口さんのネットワークの生産者さんたちが作る、産直の一番美味しいものたち。



お野菜をはじめエディブルフラワー、ハーブなどもフレッシュで生命力に溢れ美しく、そして美味しい。



盛り付け、演出、そして器の組み合わせも美しい。

器用で繊細な関口さんの手捌きを目の前で見ながら、頂くお料理は格別です。


昼のコース"kikyo" ヴィーガン対応 6600円をご紹介します!


前菜:蕪と湯葉サラダ


美しいローズカラーの一皿目に目からも幸福感を感じます。

綺麗に面取りした蕪は、食感もしっかり残しつつ中まで下味が染み込んでいます。

湯葉とビーツと紅くるり大根、ピンクのソイソース、アマランサスのベビーリーフのグラデーション。



スープ:菊芋のスープ


しっかりと皮をむいた菊芋と豆乳で作る濃厚な旨味のポタージュスープ。

紅花と天使の髪と言われる小麦でできた極細麺のようなカダイフが乗っています。

ヴィーガンではない方にはカニの出汁入りです。


煮物:大豆ミートの柿酢かけ


熟れ具合も絶妙な柿と、フレッシュな甘い柿のすりおろしのかかった柔らかく生姜煮した大豆ミートフィレの組み合わせが斬新でおいしい。



揚げもの:揚げ茄子


かわいらしくカービングされた茄子を目の前でカットし、素揚げ。

食べるのがもったいないステキな揚げ茄子。

焼き茄子ペーストとともに。




天ぷら:茨城の蓮根、焼き芋、人参


どちらも絶妙な火入れ具合が素材の甘みや旨味を最大限に引き出しています。

食感もそれぞれ楽しめます。


強肴:大豆ミートの治部煮風 農園野菜のグリル


柔らかく煮て餡のからんだ大豆ミートと、海老芋のたいたんを素焼きしたもの、グリル玉ねぎ、茹で青菜。それぞれの食感、歯ごたえのマリアージュが楽しめる一皿。


麺:小松菜を練り込んだ手打ち蕎麦、生七味おろし


優しい緑色のコシと旨味のある蕎麦。

蕎麦の香りを楽しむのにまずは塩でいただきます。

ヴィーガンのつゆは昆布と椎茸と野菜の出汁。


甘味:オレンジマドンナと求肥


炙ったオレンジマドンナの果肉、オレンジの皮のマーマレードソース、自家製の求肥の食感とやさしい甘さに癒されます。


フレッシュハーブの冷たいお茶


ミント、レモングラス、ローズマリーのクリアなゴールドカラーがきらめく締めのドリンク。喉や胃をすっきり癒やしてくれます。


至福感に満たされるお料理たちでした。



関口シェフの毎日のルーティンは、豊洲に買付けに行き、仕込みと蕎麦を打つそうです。伝統を守りつつ、現代にマッチするモダンな演出や組み合わせ。和食の可能性とポテンシャルを最初から最後まで感じ、味わうことで、五感で楽しめる豊かな時間を過ごせます。


予約なしでも大丈夫だそうですが、当日でもいいので予約していただけるとスムーズに提供ができるとのことです。手のかかった愛あるお料理は心身を癒してくれます。


時にホッとできる自分へのご褒美はいかがでしょうか?


お店では不定期でカービング教室もしています。こちらはInstagramでチェックしてくださいね。


12月30日31日は、テイクアウトの手打ち蕎麦を2人前2000円で販売するそうです。山形の厳選した蕎麦粉で関口シェフの手打ちする蕎麦で年越しができるなんて、贅沢!

ご予約はお早めに。

 

銀座せきぐち



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