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  • 執筆者の写真千葉 芽弓

日本の商店を守り伝える「遠忠商店」

日本橋蛎殻町、駅だと人形町か水天宮前駅からほど近い、メイン通りから一本入ったところにある遠忠商店(えんちゅうしょうてん)蛎殻町はかつて漁師の小網の干し場で、牡蠣の殻の堆積した海浜であったそうです。




どこか懐かしいほっとする街並みの残るこの界隈。


地元の方々にも愛される遠忠商店さんは、お店の前に行けばもう昭和の商店の温かさを感じるやさしい気が流れています。



ダンボールに手書きで書かれた商品説明やイラスト、ディスプレイも訪れる人がお買い物しやすい動線作りがされていることがわかります。



目利きと繋がりを大切に仕入れる商品たちはどれも魅力的。


ベースにあるのが生産者と思いのある作り手を応援するという企業体制だからこその愛を感じます。自社製品の佃煮や搾菜などもリーズナブルでとってもおいしいです。青唐辛子入りの海苔の佃煮はヴィーガン仕様なので私もお気に入りです。



この地にて大正2年に創業した佃煮屋の遠忠商店は、昔ながらの製法を守り続ける佃煮は、海・山・畑の恵みといった原料をはじめ、調味料も厳選した国産素材を使用して無添加・無化学調味料で、佃煮や惣菜を作られています。


主力商品で看板商品の海苔の佃煮に使う海苔は主に江戸時代からの名産地である木更津で、変わらず海苔を養殖している漁師さんから仲介を介さずに海苔を直接仕入れているそうです。


そういう繋がりと安定仕入れが生産者さんを守り、持続可能にしているのですね。ギフトにも嬉しい海苔の佃煮の小瓶のセットも魅力的です。日本のごはんのお供。お米をおいしく食べる佃煮は、今一度見直したいものの一つです。


遠忠商店は、歴代漁場や生産地に足を運び、作り手との対話を常に心がけています。


安全で豊かな生産物を作る里海・里山を育む環境活動にも、積極的に参画してきており、そんな生産者や作り手とのご縁から、自社商品に限らず、おいしくて安全な食品を食卓に届けたいという想いからオーガニック食品を取り扱う直営の遠忠商店を平成22年にオープンされたそうです。





店内の隅っこにはフードロス解消のために賞味期限切れでもまだまだ食べられるものを集めたコーナーがあります。廃棄は出さないがモットーのステキな取り組み。




訪れた日は店頭には生産者さんがお客様に店頭で直接販売をしている日でした。生産者さんの思いをダイレクトに聞いてコミュニケーションして買う。豊かな時間です。何よりおいしさも格段にちがいます。


ご近所のわんちゃん連れの常連さんたちの憩いの場にもなっていて癒されました。




生産者を守る。それは小売のミッションです。






オーガニックで愛あるものはおいしい。そして私たちの健康にもよく、地球にもやさしい。


そして日本の生産者を守り、食料自給率を取り戻すためにも、こういうお店で買い物をしていきたいですね。日本の食料自給率は、昭和40年には73%あったそうです。そこから右肩下がりで今や38%、東京においてはわずか1%。


カナダ266%、オーストラリア200%、アメリカ132%、フランス125%、ドイツ86%、イギリス65%、イタリア60%、スイス51% となっており、日本の食料自給率(カロリーベース)は先進国の中で最低の水準で、食糧危機が囁かれる今、とても脆弱でリスキーなことです。


スーパーやコンビニはたしかに私たちの利便性を高めてくれました。しかし、蓋を開けてみれば、大量生産大量消費で効率を重視し、安全面のリスクヘッジのために添加物をたっぷりいれ、安価な調味料や素材の味の劣化を補うために化学調味料をたっぷり入れる。そういうものばかりが蔓延しています。


商店やマルシェ、ファーマーズマーケットで買う。そんな一歩が日本の未来、地球の未来を変えるかもしれません。アリス・ウォータースさんも常に言われているファーマーズファースト、生産者ファーストを体現しているすてきな商店です。



遠忠商店のこだわりは、自然栽培・有機栽培・化学調味料不使用。作り手のやさしさや真摯な想いがわかるものだけを揃えています。


流通・見栄えのために人工的に整えられた食材よりも、天候や天敵にも負けずに育った食材を。


インパクトのある旨味を加えた加工食品よりも、素材本来の味を生かした加工食品を。そして身体にも環境にやさしいものを。


そんなコンセプトに感動する良き1日となりました。


 

[遠忠商店(えんちゅうしょうてん)]

住所:東京都中央区日本橋蛎殻町1-30-10 宮島ビル1階

電話:0366616021

営業時間: 11:00~19:00 (祝日11:00~18:00)

定休日:日曜日

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