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執筆者の写真千葉 芽弓

びわの季節がやってきました。

昔からびわの木は大薬王樹と言われるように、薬効効果が伝わり、「びわの木を植えると病人が絶えない」というネガティブな言い伝えがあるのも、一説にはびわの薬用を知り、ビワの葉を求めて、病を患っている人たちがビワの木がある所に集まって来たからだとか。


「びわは医者いらず」と言われるため、それに対抗してびわの木を植えると病人が出るという噂を流したという節もあります。薬効だけでなく、食べて美味しいびわは、バラ科のびわ属、形が楽器の琵琶に似ていることから和名がついたそうです。


びわの葉健康法という本が古くからあるように、民間療法や自然療法に使われてきているびわは、種や葉に含まれるアミグダリンという成分に、抗がん作用や抗炎症作用、感染症の予防、肝機能を高める効果があるといわれています。


葉っぱはお茶にしたり、びわ温灸にしたり、焼酎漬けにしてびわエキスにしたり、万能に使えます。


ビワの葉には咳を鎮めたり、痰を除いたり、胃を丈夫にしたり、むくみをとるなどの効果があるため、エキスを薄めて飲むといいと言われます。また、外用では湿布するとかゆみ、湿疹、虫刺され、日焼け、かぶれ、火傷、切り傷、吹き出物などにいいと言われるため、うちでも常備薬として毎年作っています。


うちの秘伝のびわエキス


びわの葉を20枚くらいを表面を乾いた布で拭いて、細かく刻んで、1リットルのホワイトリカーに漬け込みます。3ー4ヶ月経てばエキスとして使えますが、熟成させても大丈夫です。びわ葉はゴワゴワした硬い古い葉のほうが、アミグダリンも多くてより効果的です。


かわいいシャーベットアレンジ色のびわの果実はとてもデリケートで、今の短い間しか市場には出回りません。ビタミンやカリウムも豊富なので、旬の味覚をたのしみましょう!

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