春の七草のひとつでもある「セリ」は、数少ない日本が原産の野菜です。

秋田県など東北地方ではきりたんぽ鍋や、せり鍋に入れたり、冬の寒い時期のビタミン補給にも活躍する野菜です。旬は2月から4月の春、独特の香りのほろ苦さは春の解毒にもぴったり。
英語名はJapanese parsley(ジャパニーズパセリ)です。
国内全域の山野や田んぼのあぜ道、川辺に自生している多年草です。生命力の高い野草で、一か所から競り合う(せりあう)ように生えている姿から、セリという名前がついたそうです。ビタミンC、カリウム、カロテン、食物繊維、ケイ素などが豊富で、免疫をあげるのにもいいですね。
食べ方は、「七草がゆ」のようにおかゆに入れたり、鍋料理に入れたり、うどんやそばのアクセントや、おひたし、煮びたし、炒め物、餃子の具や炒飯など様々に活用できます。根っこの土をよく洗い落して根まで刻んで食べられますよ。
ゆでる時はさっと熱湯で5秒ほどゆでて、ざるにあげ、ひとまわしの醤油をかけて絞る(しょうゆ洗い)するのが、栄養を逃がさないオススメの方法ですが、お好みで色止めしたい場合は冷水をかけてください。
今日は香りをたのしむお料理として、目先を変えてセリを使ったジェノベーゼソースをご紹介します。

■セリのジェノベーゼ
(材料)
セリ 1束(60g程度)
カシューナッツやくるみなどお好みのナッツ 30g
オリーブオイル 20g
塩麹 10g
塩 適宜
にんにく(お好みで) 1/2カケ
(作り方)
セリはよく洗って根っこは外す(外した根っこはさっと茹でてみじん切り)。2cm程度にざく切りする
フードプロセッサーにナッツを入れて細かく粉砕する。
2に1のセリ、オリーブオイル、塩麹、お好みでにんにくを入れてなめらかにペースト状になるまで攪拌する。味をみて塩で整える
ゆでたパスタやうどんなどの麺類や、じゃがいもなどの芋と和えて召し上がれ!
今回は自然栽培のさつまいもを蒸して和えてみました。甘いさつまいもにアクセントになるセリの香りもおしゃれな味わいに。ピンクペッパーと桜パウダー味に変化を与えてくれます。
春のデトックスをサポートしてくれる旬の野菜、野草を楽しみましょう。
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