長野県御代町、軽井沢近くの住宅地にある一軒家レストラン「菜食料理パザパ」を紹介します!
何年も前からインスタグラムでみて、すてきなお料理たちに魅了され、いつか行きたいと思っていたレストランに念願叶い伺うことができました。
靴を脱いで上がると、天然木と暖炉の温かみ、お家に招かれたようなホッとする心地よい空気が流れ、席はゆったりとしていて居心地がいいです。
昼・夜ともに完全予約制で、訪れる人のために丁寧に作るフレンチベースのコース料理は、店名のとおり動物性たんぱく質・原料を使わない地元野菜を中心にした穀物菜食の料理を日替わりで提供されています。
ご夫婦で営む隠れ家レストランは、訪れた人は必ずリピートする知る人ぞ知る名店です。
その日のメニューは店内の黒板に書かれていて、その字をみて心がワクワクし、期待に胸が躍ります。この日いただいたお料理をご紹介します。
■前菜
いろいろ豆のテリーヌ
ブロッコリーと切り干し大根
人参のムーズ
彩りや盛り付けも美しい前菜の盛り合わせプレート。
まずは目で楽しみ、そして口福を…。
豆のテリーヌは、繊細で美しくまるでフレンチのレバーパテのテリーヌ!軽井沢プリンスホテルにて26年間シェフを勤めたプロの腕を垣間見ることができます。
ブロッコリーと切り干し大根のサラダのブロッコリーの火入れ食感の絶妙なおいしさは、今まで食べた中で一番!鮮度と茹で加減でこんなにも変わるものなのか、と実感するものでした。
人参のムースは、きんかんの香りと甘みがアクセントがおしゃれで奥深いおいしさです。
■パン
おそうじパン
黒板に書いてあった”おそうじパン”??が運ばれてきて、その意味がわかりました。
ムースやソース、ドレッシング、どれも最後の一滴まできれいにパンにつけて食べれるようになっています。ふわふわの滋味深いパンも自家製。楽健寺酵母という人参、長芋、米、りんごから起こす酵母のパンは腸内環境を整えてくれるそうです。お皿はピカピカ!
■スープ
かぶのポタージュ
あつあつとろとろの旨味たっぷりなポタージュスープはからだが芯から温まります。アクセントになるトッピングのかぶの葉のソテーもいい味を出しています。
■雑穀煮込みハンバーグ
雑穀ハンバーグにありがちなねっとりやもったりした感じがなく、軽やかで驚きます。
大豆ミートか肉にしか思えない食感は、オリジナルで作る豆腐ミートを混ぜているそう。デミグラスソースも野菜のおいしさが凝縮して、濃厚なのに後味はさわやか。もちろん、おそうじパンでデミグラスソースもきれいに頂きました。
■ライス
玄米、里芋カレー
名物の野菜やきのこなどの旨味がぎゅっと溶け込んだカレーに、揚げた里芋のねっとり食感が心地よい。玄米ごはんで〆というのもうれしいです。
■スイーツ
苺のタルトと甘酒プリンりんごソース
盛り合わせスイーツプレートのかわいさにも感動!ちっちゃな葉っぱのクッキーやクリームやフルーツソースの彩り方も、女心をくすぐります。苺タルトのフィリングのリッチなおいしさ、ぷるぷるなめらかなプリンとしゃきしゃきのりんごソース。
ここまでいただいて思ったのは、五十嵐シェフは食感のマジシャン!
口にいれたときの絶妙な食感のバラエティに、五感をくすぐられ続けました。
■お好みのドリンク
様々なお茶やハーブティ、チャイ、こだわりの珈琲や玄米珈琲など。なんと玄米珈琲も自家製で、注文を受けてからじっくり焙煎するのだそう。
手間暇をかけて愛情をかけて作るお料理を、阿吽の呼吸で奥様がスマートにサーブしてくださり、間合いのよさも気持ちがいいです。お料理の作り方なども惜しげもなくお話くださいます。
お鍋でカレーという、鍋を持って行ってカレーを売っていただける日や、お弁当のテイクアウト、焼き菓子販売もされています。ご近所さんが羨ましい!
春彼岸も間近の雪のちらつく中、外までお二人で見送りいただきました。「pas a pas」とはフランス語で一歩一歩前に進むという意味だそうです。
ひとつずつ丁寧に、こだわりや想いは、ぶれることはありません。
そして一歩ずつ進化し、訪れる人を飽きさせない!
「また絶対来たい」と思わせるお料理とサービスを提供する五十嵐夫妻の愛あるレストランへ、ぜひ足を運んでみてください。
私もまた絶対再訪したいと思います。
菜食料理pas a pas
住所:長野県期待佐久郡御代町馬瀬口1946-6
℡:0267-32-5241
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