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執筆者の写真千葉 芽弓

百合根で開運

謹んで新春のお慶びを申し上げます。本年もWa-veganをよろしくお願い申し上げます。また、この度の能登半島地震による被災者の皆さまへお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧を心からお祈りいたします。



百合根はその字のごとく、百合の根っこの鱗茎(りんけい)と言われる地下茎の部分のことを言います。非常にデリケートで、育てるのに手間暇時間がかかるため、おがくずに包まれて保存、販売されることがおおいです。お正月にはお雑煮に入れたり、含み煮したものをおせち料理に入れたりしていただくのは、縁起食材であるからです。

 

花びらのようにいくつも層をなして重なり合う鱗茎がいくつも重なっています。その重なり合うことが、夫婦和合や調和を意味し、また年を重ねる=健康長寿を表すと縁起ものとしていただきます。



また、百合根は薬膳食材としても使われており、肺を潤し咳止めや喘息にもよいと言われ、滋養強壮や精神安定や不眠にも良いと言われています。中国では古くから精神不安定やノイローゼのような不明な症状の百合病という病気があり、その病にも百合根が効果があるとされ、百合病という名前がついたのだそうです。ストレス社会や不安要素の多い現代に、改めて見直したい食材ですね。



そのまま蒸したり、ホイル焼きにしていただいても美味しく、「七草粥」に入れてもほくほくとした食感とやさしい甘さに癒され、アクセントにもなるので、年初めの縁起担ぎに食卓に取り入れてみてくださいね。

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