今回は未来に向けた農業の解決方法の一つになるかもしれない取り組み「アクアポニックス」についてご紹介します!
今、日本の農業はさまざまな問題を抱えています。食料自給率の低下、少子高齢化による後継者不足、気候の変化、過疎化などです。特に日本の食料自給率については深刻で、日本38%、カナダ266%、オーストラリア200%、アメリカ132%、フランス125%、ドイツ86%、イギリス65%、イタリア60%、スイス51% となっており、先進国の中で最低の水準となっています。(参考資料:農林水産省HP、農林水産省関東農政局HP)
どうしたらこのような問題を解決し、持続可能な農業ができるのか?
さまざまな取り組みが進んでいます。例えば、ITを活用して大切な農法の知識や技術をデータ化して次世代に残したり、若者の移住によって農地を再利用したり、多くの人々が知恵を絞り、未来に向けて努力をしています。
そのなかでとても面白い取り組みを教えていただいたので、今回ひとつの農法をご紹介します! それは…。
アクアポニックスです。
完全循環型の農法で今、注目が集まっています。全国でその取り組みは進められ、現在農地や廃校、そして水族館などで試験が始まっています。
その仕組みはいたってシンプル!(下図を参照ください。)
陸上養殖と水耕栽培を同時に行い、水を交換せずに、持続可能な農業を実現する、最も地球に優しい農業と言われています。魚の排泄物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻る、生産性と環境配慮の両立ができる生産システムです。アメリカではアクアポニックスの生産物はUSDA(オーガニック認証)の取得が認められています。
無農薬であり天候にも左右されにくい農法です。魚たちの力を借りて安全で健康的な野菜が育ちます。
また魚たちが住む水槽は観賞用としても機能し、子どもたちへエンターテイメントも提供します。次世代を担う子どもたちが農業に接することはなかなかありませんが、魚の観賞を通して農業に触れ、学習する機会が増えることは素晴らしいことです。
アクアポニックスを営農として考えた場合では、収穫の回転数の高いリーフレタスなどの葉物野菜を育てることが多いようです。全国でこういった農法が盛んになれば、需要に応えることが可能になり、地産地消、未来に残る農業として活躍することは間違いありません。
今回ご協力、ご紹介いただいたのは
wacca 農業事業部 鷲林寺アクアファームの森さんです。
是非一度その取り組みを見てください。
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