小豆で養生
- 千葉 芽弓

- 10月22日
- 読了時間: 2分
お赤飯やおはぎ、和菓子に欠かせない小豆は、古くは縄文時代から食べられていた日本の大切な豆です。神社仏閣への供物、祭礼行事などにも使われて、小豆の赤色は魔除けを意味し、数々の祝儀・儀式に使われるものです。

代表的なのが、お赤飯。
お祝いごとには必ず日本人の食卓にのぼる餅米に小豆を入れて炊いたお赤飯です。始まりは赤米を炊いたものでしたが、赤米の生産が減り、小豆を一緒に炊いて小豆のポリフェノール成分で白い餅米にほんのり赤色になる今のお赤飯になりました。
小豆は高たんぱく・低脂肪、高食物繊維・高ミネラルで、栄養効果にも優れており、大豆の2倍の食物繊維、カリウム、鉄分、ビタミンB群、ポリフェノール、サポニンなどが豊富で、生活習慣病の予防、便秘解消、美肌、ダイエット、むくみ改善などさまざまな健康によいと言われる成分がたっぷりあります。
また、小豆は脂質が少なく、でんぷん質が多いため煮るのが短時間で簡単なのも魅力。煮汁にはこの優れた栄養分がたっぷりなので、小豆茶としても飲用されています。
小豆は腎臓や耳に形が似ていることから腎臓や耳によく、腎臓に関係する冷えや子宮系にもよいと言われています。

小豆が実るところを見ると、低木で横に広がるように生えて実の入ったサヤは首を下に下げており、上にグングン伸びるそら豆やえんどう豆などに比較しても陽性な豆なのがよくわかります。身体を冷やさない腎臓を養う豆として、秋冬に摂りたい豆の代表です。
空気がひんやりしてきたこの頃。小豆パワーで季節の変わり目を乗り切りましょう。




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