最近、耳よりな情報を入手した。なんと、1週間に1回混ぜるだけで良いぬか床があるらしい。
しかもそのぬか床はすでに発酵済みなので、すぐに野菜など漬けて食べられるというのだ。
ぬか床のイメージは、ちょっとでもさぼるとダメになってしまう……素人には相当ハードルが高い、というものだったので、そんなズボラなお世話で憧れのぬか床生活が手に入るの……? と夢と期待いっぱいに、早速商品を取り寄せてみた。
その商品とは無印良品で販売している「発酵ぬかどこ」だが、製造元のみたけ食品さん「発酵ぬかどこ」と中身は同じものだそうなので、今回はすぐに購入できたみたけ食品さんのものにした。
漬けるものや環境でぬか床の味も変わってくるはず。
ということで、編集部のYOUとaimorでそれぞれのぬか床を育てていくことにした。
まず私aimorはにんじんとアボカド。
写真だとちょっと分かりにくいが、アボカドは黒っぽく熟したものと、緑で若いものと2種類試した。
にんじんは小ぶりな種類ながら、大小2種類試す。
ちなみに容器は昔、三五八漬けをしたときに購入したどんぴしゃの容器「ぬか漬け美人」が家にあったので久々の出番。
無印良品の公式紹介では袋のまま野菜を漬けられると書いてあるので、容器は何でも良いと思います!
アボカドだけ皮をむき、にんじんは洗って豪快に投入。
ぬか床は味噌みたいな見た目と固さ。酸っぱいにおいがする。
あとはぬかを混ぜつつ野菜を隠すように埋めてしまうだけで準備完了!簡単!
温度管理に自信がないので、冷蔵庫で保管します。
2日後
さて、混ぜないまま2日が経ったので、掘り起こしてみる。どんな姿に……?
色や見た目にあまり変化はない。
アボカドは、若いほうは取り出しやすいが、熟したほうは崩れかかっていて取り出しが少し難しかった。
にんじんは、触った感じまだ硬いようなので、とりあえず小さいほうを取り出す。
2日漬けたにんじん
軽くぬかを落としてにんじんを食してみると、やはりまだ硬くて、味もしみていないようだ。少ししょっぱい生のにんじん、という感じ。
水分が少なくて硬い野菜だから……? 改善策として、縦に2つに割ってもう1日漬けてみることにする。
2日漬けたアボカド
アボカドはというと、めちゃくちゃ美味しかった。
味は若いものと熟したものは両方美味しかったが、若いほうがよりフルーティさがあって、ぬか漬けの酸味と塩味との相性もよく、日本酒はもちろん白ワインにも合いそう。
さらに1日漬けたにんじん
割って漬けておいたにんじんを取り出ししてみると、少し柔らかくなっている。
今度はしっかり味は中まで滲みている。食感は適度にコリコリしているので、もっと長く漬けたら柔らかくなるかも。
漬け終わって
私は少し酸味と塩味は強めに感じたので、野菜によって漬け方を工夫していきつつ、ぬか床に昆布や乾燥きのこなどダシが出るものを入れてみたい。
アボカドは今回皮を剥いて丸ごと漬けたが、半分に割って種を取り除いてから漬ければあとがラクだし、1日で漬かりそう。
(テキスト・写真:aimor)
僕の方では4種類の野菜に挑戦!
ナス、プチトマト、にんじん、きゅうりにしっかりぬか床につかってもらいます。
冷蔵庫で24時間しっかり寝てもらいます。美味しくなりますように…。
補充用(250g)のぬか床も販売されているので、食材の量や容器に合わせて調整してください。
プチトマト
プチトマトだけはちょっと細工。ヘタをとり、十字に切り込みを入れつかりやすくします。
1日目でナス、プチトマト、きゅうりを食べてみました。
オススメはプチトマト!程よい塩加減と甘味がバランスよく、子どもも喜ぶ味に仕上がっていました。意外だったのは皮の新鮮さが残っていて、見た目と食感は買ったばかりのプチトマトそのものでした。サラダの上に乗せてドレッシング代わりに一緒に食べるのも美味しいかも…。
しかし、ナスはまだまだ滲みていなく、きゅうりは逆につかりすぎていて、少ししょっぱいくらいでした。頃合いが非常に難しい…。
自分で作ってみてつくづく思います。作ることの難しさ。
安定した味や食感を作る技術は、やはり特別なものです。こういった商品を作っている方々に感謝しつつ、これからも色々編集部で試していきたいと思います。
日々研究!
(テキスト・写真:YOU)
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