おくらの実っているところを見たことはありますか?華道の花材として見た時、とても驚いたのですが、尖った先端を上に向けて天にそそり立ち、食用は小ぶりですが、その大きさにも唖然としたことがあります。
そろそろ名残になっているおくらは暑い夏を生き抜いてきたパワフル野菜です。
そそり立つ姿からもわかるように、アフリカの北東部が原産のおくらは、暑さの中でも力強く生き抜く強い生命力と抗酸化パワーの高い野菜です。日本では沖縄や鹿児島が主たる産地の夏
表面につく産毛は暑さから身を守るためのもの。そしてネバネバ成分は自分の身を守り水分保持する作用があり、食するわたしたちにもお肌の保湿や水溶性食物繊維として腸内環境を整えるのに一役かってくれます。
皮膚や粘膜を保護するβカロテン、免疫を高め美白にもよいビタミンCやむくみの解消や高血圧にもよいと言われるカリウムなどが豊富な野菜です。
おくらを美味しく食べるには、枝豆同様に塩で揉んで表皮の産毛をとり、ヘタをとるとともにヘタの回りの角を剥くこと、また実に楊枝で穴を2箇所ほどあけておくと見た目も美しく、美味しさが格段に変わってきます。
癖もなくどんな料理にも合うおくらは、生でも食べられますが、さっと茹でて細かく刻んで納豆に混ぜ、お豆腐や麺類の薬味として使います。また縦半分に切って焼いたり、丸ごと素揚げや天ぷらにしたり、万能な野菜です。
輪切りにすると切り口が可愛いのでプレートを華やかに、そして鮮やかなグリーンがお料理に添えて彩りとしても活躍してくれます。
秋風が吹き始め、名残のおくら楽しみながら、今夏を思い返してみましょう!
Kommentare